2011年6月10日に行われた、校長先生との座談会の様子です。

<一同>
今回はよろしくお願いします。

<小和田校長>
よろしくお願いします。

<阪井>
まずはじめに、校長先生はこの春にこの学校にいらっしゃいましたが、藤島高校のイメージはどうですか?

校長先生1

<小和田校長>
藤島高校に赴任する以前から、進学や部活動、各種コンクールですばらしい成績をあげている学校というイメージがありました。
また、いろいろな生徒がいて、各人がその個性を十分に発揮し、互いがその個性を認め合う自立した生徒が多い学校だと感じていました。

赴任してから一番最初に感じたのは、学校全体が明るいということです。
本校の生徒たちはものすごく明るく、個性的で活気に満ち溢れていると感じました。

質問1

<山口>
(赴任してからの)生徒の印象はどうですか?

<小和田校長>
毎朝、生徒玄関で生徒の顔を見ていますが、みんな総じていい顔をしているし、自分の目標に向かって日々過ごしている姿にはすがすがしいものを感じます。
また、いろいろな悩みについても自分たちで解決していくというたくましさを感じています。
また、授業や県模試の様子、部活動の様子などを見ると、一人ひとりが何事にも真剣にやっていて頼もしいという印象があります。

<阪井>
ああ、模試の様子まで見られていたんですね(汗)
それを聞いてふと思ったのですが、校長先生は普段何をしていらっしゃるのですか?

全体写真1

<小和田校長>
普段は、先生の話を聞いたり、対外的な仕事、学校全体の行事の検討をしたりしています。
確かに、生徒の皆さんと直接話す機会はあまりありませんので、毎朝生徒玄関で生徒の皆さんの顔を見るのが一番の楽しみなんです。

逆に、一年生から見たこの学校の印象はどうですか?

一年生

<藤本>
入る前は勉強ばかりしている感じでしたが、入ってみると、勉強をするときはしっかり勉強して、遊ぶときは思い切り遊んでいて、メリハリがあると思いました。

<飯田>
学校全体が、入学する前まで思っていたよりも明るい感じですね。
部活の先輩もフレンドリーでやさしく接してくれるし、過ごしやすい学校だと思います。

<山口>
高校に入る前に、個性的な人が多いと聞いていて、実際にその通りだったのですが、それはそれで楽しい高校だと思います(笑)

全体写真2

<小和田校長>

なるほどね。
まあ個性的というのは悪いことではないし、お互いが個性を認め合ったり、お互いの個性を伸ばしあったりすることはとても大切なことです。
一人一人、感覚に差があるからこそ世の中うまくいくものだし、互いの個性を認め合い、尊重することは将来とても大切になります。

これからの世の中は、違うことが当たり前の共生社会になります。
違う文化や習慣で育った人たちと一緒に仕事や生活をするのが当たり前の時代になります。
でも、そういう人たちを尊重し、自分も認めてもらうことは非常に重要なことです。
そう考えると、個性に溢れた学校というのは、健全な学校だといえます。
そんな学校の中で、いろいろなことを学んでほしいと思います。

<宮元>
この先この学校をどういう感じにしていきたいですか?

校長先生2

<小和田校長>
まず、本校の教育目標は、21世紀を担う、さまざまな分野のリーダーの育成です。
また、生徒一人一人が自分の持っている能力や才能を十分に発揮できる場に学校をしたいと思っています。
リーダーになるためには、普通の人以上の努力が必要だし、様々な困難を克服していくという宿命も背負っています。
ですから、それに耐えられるだけの体力・気力・学力・感性を本校で身につけていってほしいと思います。


話は少し変わりますが、人生の中で最も生きがいを感じるのは、他人(ひと)のために役に立てたと感じたときだと私は思っています。
その他人(ひと)とは、自分の愛する人や自分の親や子供など、誰でもいいんです。

でも、そのためには自分の中にそれだけのものを持っていなければなりません。
その準備段階として、本校で学力・知識・体力・感性・コミュニケーション力等を、ぜひとも身につけていって欲しいと思います。
ただ、どのような仕事をして生きがいを見つけるかは多くの選択肢があると思います。


ただ人のために何かをしようと思ったら、それをやりきるだけの何らかの力が必要になります。
例えば、医者になって人の治療にあたりたいと思ったら、少なくとも医師免許をとらなければいけません。
悩んでる人や困っている人を助けたいと思ったら、助けるだけの感性や能力が必要になります。
資格を取るため、自分の教養・能力を高めるために、皆さんは受験に臨みます。
基本的に受験とは、自分自身を鍛える一つの過程だと私は考えています。


繰り返しになりますが、人の一番の幸せとは、自分以外の人に対して何かをできることだと思います。
将来、こういうことで他人(ひと)の役に立ちたいと思ったとき、それだけの人間性や能力などを持っていることが必要です。
君たちはいろんな個性や才能を持っているので、本校でやる気を出して、その個性や才能を伸ばし、一人ひとりが夢をもって、こうしたいという目標に向かって、友達と一緒に頑張ってほしいと思います。


みんなで励ましあって、目標に向かって頑張ることが大切です。
励ましあうと、物事は比較的楽にできることが多くあります。
そういった学習集団が、学校のあちこちに見られる学校にしたいと考えています。
また、先生方はそういう集団を支援し、アドバイスしていくことが大切な役割だと思います。

ちなみに、みんながこの学校を選んだのはどうしてですか?

<飯田>
僕は、なりたい職業があり、中学校の先生に藤島高校に入学するのが一番いいとすすめられたのが理由です。

<宮元>
僕の場合、目標を達成したいというのはもちろんですが、尊敬している人がこの学校に入学したということがありますね。

<藤本> 目指している大学があって、そこに行くためには、藤島高校に入るのがベストだと思ったからです。
また、親にすすめられ、励まされたことも大きな動機になりました。

<山口>
レベルが高い学校に入ると、将来の進路選択の選択肢が増えると思ったのが理由です。
競い合える仲間がいるのも、いい刺激になります。

<小和田校長>
なるほどね。ただ、藤島高校に入ったことは出発点でしかありません。
藤島で何を勉強するか、どのぐらい友達を作るか、そういったことが大切になってきます。
高校時代の友人は一生の友達ですからね。
くどいようですが、喜びはいろいろあるけど、一番喜びを感じるのは人のために何かをできること、これに勝る喜びはありません。
正直この喜びは、母性愛のようなものなのかもしれませんね。
とにかく、人のために何かをしなさい。
そのために自分自身に力を身につける事が大切です。
本校でこの力を身につけてほしいです。
またそのために基礎的な教科の学習もおろそかにしないでください。

質問2

<飯田>
最後に、中学生へのメッセージをお願いします。

校長先生3

<小和田校長>
この学校は、さまざまな個性を持った人がお互い認め合って、自分の夢の実現のために切磋琢磨しあいながら学校生活を送り、かけがいのない友情関係を築きあげていっている学校です。
また進学については、先輩や先生がどの時期にはどこまで学習しておいたほうがいいかなどの学習の仕方や目処を代々語り継いでいっています。そして、各人が、楽しく一生懸命に自分の目標に向かって、努力しています。
また、この学校には、SSHの海外研修や各分野のスペシャリストの方による講演、その他大学への訪問など、学校以外で学ぶチャンスもたくさんあります。
中学生の皆さんの夢の実現のために是非とも藤島高校で高校生活を送って欲しいと思います。
この学校に入学して、互いに個性や生き方を認め合える集団(生徒集団)の中で、のびのびと自分の夢へ向かって突き進んでいってほしいと思っています。

<生徒>
ありがとうございました。

いかがでしたか?
入学を考えている中学生の皆さんに、少しでも藤島高校の様子が伝わり、疑問が解消されれば、嬉しく思います。
そして、一人でも多くの方が、藤島高校を目指そうと思っていただけることを願っています。