自己の確立とは?

97年度全体会
テーマは『自己の確立』です

 私たちは高校生という時期は自分を模索してゆく大切な時期と考えています。
 しかし、この時期に自分を見つめ直すことをしないで、社会の流れに身を任せてきた人たちが、(つまり、義務教育を普通に終え、高校を卒業し、入れる大学の学部へ入って、適当に就職して行った人や、勉強ばかりしていて、親の決めた一流進学校に入り、一流大学を卒業して、一流企業に就職して行った自分の目標を持たない人など)今、『モラトリアム人間』といわれ問題となっています。
 私たちは大人になってこの大切な高校時代を無駄につかってしまったと後悔しないよう、今自分を改めて見直し、自分について考えていこうと思い、今回このテーマに決定しました。
 
モラトリアム人間についてのページ(広島大学)


これまでの経過

 私たち全体会は、4月から行動を開始しました。今から、このテーマに決まったいきさつを説明したいと思います。
 4月当初私たちはいろいろなテーマを持ち出して、その中からいくつかにしぼる作業をしました。初めに上がった原案をいくつか紹介します。

  ・クローン人間
  ・憲法改正
  ・対人関係
  ・教育問題
  ・宗教
  ・ピーターパン症候群
  ・臓器移植
  ・深層意識と心理学
  
 そしてこの中から、心理学とピーターパン症候群、教育問題、対人関係の四つに絞りこんでいきました。
 憲法改正と宗教は高校生が考えても情報が不足してあまりいい議論はできないという理由で、クローンと臓器移植は去年と結論が重複しかねないという理由で削除となりました。
 その次に、残った四つについて一つに統合していく作業を行いました。そしていくらかの議論の結果『自己の確立』にテーマが決定しました。そしたら、自己の確立についてどう調査を開始していこうかと言うことが問題となり、自己の確立ができない例としてピーターパン症候群、シンデレラ症候群、モラトリアム人間、クロワッサン症候群、多重人格を上げ、そこから掘り進め、結果を統合して『自己の確立』とは何かを見つけていこう、ということになりました。


自己の確立の定義

 私たちは『自己の確立』を次のように定義しています。
  ・自分を見つめ自分を知ること
  ・これからのビジョンを持つこと
 まず初めに『自分を見つめ、自分を知る』ことが来ます。今まで何気なく過ごしてきたが、いったい自分はどんな性格で、毎日をどう過ごしてきて、どういうことがやりたいと思っているのか、それを自分に問いかけるのです。そして今の自分を再認識します。そこでたいていの人は今の自分に不満を持っていると思います。それは自分が完成されていないところから来る不満であるはずです。心の底で、自分はこうありたい、こういう人間でいたいという自分の理想像をみんなもっているのです。そして現状が自分の理想像と違うことからフラストレーションがおこるのです。そこで、それではいったい自分の理想像はどんなものか心のなかで考えてみる、それが今回の目的です。


『確立』と『成熟』の違い

 私たちは、『自己の確立』の定義をする際に、『確立』とは何か議論しました。辞書による定義は『しっかりと打ちたてること』ですが、『自己を確立』の解釈で私たち全体会委員のなかでも二つに分かれてしまいました。

  1. 確立』のもつイメージとして『完成された』というイメージがあるから、完成された人間つまり哲学の言葉を借りれば『人格者』ができることが『自己の確立』になるという意見
  2. 心のなかで自分像を完成させることが『自己』を『確立』することだという意見

 こちらの考えでは、『人格者』になることは、『確立された自分像』に、自分が近づいていくことをさし、その過程を『確立』ではなく『成熟』とよぶ。なぜ『成熟』と呼ぶかというと、『成熟』のもつイメージとして『だんだん、徐々に』がつよく、青いトマトがだんだんと熟して赤くなるのイメージを『成熟』とすると、人間がいろいろなことを社会で経験して挫折に遭い成長して『人格者』になることもそれに合うからです。
 そして私たちは『自己の確立』の定義を2番目の考えでいくことになりました。
 まとめると、『自分を見つめ、自分を知り、これからのビジョン(自分像)を確立』し、これからの生活を通して、最終的に『成熟された自分』つまり『人格者』に成熟していくと言うことです。


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