試験管ベビーの会議室


紫字の資料を見て、それについての意見を考えてください。

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1、体外発生

 現在の科学技術がさらに発展すれば、将来的には胚を相当長い期間、人工的な環境で発生させ続けること(体外発生)が可能になるといわれている。この技術の究極的な目標は、子供を完全に体外でつくりだすことである。この技術によって、胎芽期や胎児期における人間の正常または異常な発生がより詳細に研究できるようになるだろうといわれている。(文献より引用)

 (藤島高校の意見)体外発生が可能になるのはおそらく遠い未来のことであろうが、私達はこの技術の開発の結果、様々な問題が生じるのではないかと予測できる。例えば、一部の人間により人間が“生産”される可能性がある。国家が実験室の中で密かに生まれた人間のことを把握するのは難しい。さらに国家が人間を大量生産し、何らかの目的のために使用するかもしれない。こういった危険性のある技術が存在する社会で、もっとも恐ろしいのは生命倫理の崩壊である。“人”が“もの”のようにつくられる中、現在のような倫理感が果たして保たれるかどうか。そう考えると、体外発生という枠を越えた大きな問題に発展してしまう。先に挙げた危険性を回避する手段が見つからない限り、この体外発生の研究は中止すべきだと考える。



2、クローニング

 クローニングとは、遺伝的に全く同一の個体を二ないしそれ以上つくりだす手法である。人間の一卵性双生児は自然のクローニングの結果である。クローニングの一つの方法は、初期の発生段階にある胚を細胞単位でバラバラにし、それぞれの分割球に同一の遺伝因子を持たせる方法である。これによって、あらゆるクローンの個体は同一の遺伝因子を持つことになる。この種のクローニングは、他の生物ですでに実現している。

 (藤島高校の意見)私達の考えでは、受精後は妊娠とみなすとして、原則的に胚に手を加えることはできないと断定するのでこれは容認できない。さらにこの問題は核移植によるコピー人間の誕生に発展する可能性があるが、その場合、コピー人間にも全く同等の権利が与えられなければならない。



3、核移植

 もう一つ、しばしばクローニングと呼ばれてはいるが、正確には核移植という技術がある。もし受精卵から、その後の発生を損なうことなく核を抜き取り、それを人間大人の細胞から採取した確と入れ替えることが可能になれば、その時には大きな問題が表面化することになろう。この方法はいわゆる“コピー人間”の誕生に道を開くことになる。いつの日か、病んだ臓器と交換するために、それと免疫学的に同一な臓器をつくりだすことも可能になるかもしれない。クローン化されたその交換用臓器は、交換を必要とする本人から採った核を移植した胚の中で育っていくことになる。



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