技術班 - みっかん

『想像・創造 (imagination & creation) 』のテーマのもと行われた今年の全体会は、技術的な観点からみるとかなりのことを達成できた発表だったと言えると思う。PowerPointによる発表形態もすっかり定着し、オープニングは豪華絢爛、委員会プロモーションビデオは会場を大いに沸かせた。

しかし、学校祭も終わり興奮も冷めると、いろいろな疑念が浮かんできた。メッセージは本当に伝わったのか? プレの間だけでもメッセージについて議論したか? 委員長が最後に言った総括の言葉、どんなのだったか自分は覚えてるか? だいたいメッセージを伝えることが全体会の目的なの? プレが考えたことを伝えるだけだったら何も大勢巻き込んで全体会としてやらなくてもいいじゃん。

僕たちは技術的にはかなりのことをしたのかもしれない。視覚的なインパクトは強く出せただろう。でも、気合いの入りすぎたオープニング、すっきりとしたデザインのPowerPointの背後には、そのインパクトに値するだけのものが築かれていたかどうかは疑わしい。

その責任の一端は僕にあるとも感じている。怒濤の十日間の一番最初、委員が一堂に会した時、時間をもらって僕が説明したのは、「見やすいプレゼンテーションの作り方」だった。まだテーマ以外の中身がほとんどない状態で、僕はいかに小綺麗にスライドをまとめあげるかということしか見ていなかった。そして活動期間の最終段階まで、僕は動画一本を作ることに全精力を傾けていた。リーダーとしての役割を果たすはずであるプレスタッフが1名、他の委員と全く関わりのない、そして得られるものも何もない代物を作ることばかりやっていたのである。


その昔、全体会に対応して「分科会」も存在した頃、(名称からも明らかなように)これらは討論の場だった。どうやらディベート大会みたいなことをやっていた時代があるらしい。どういう形態であれ、テーマを突き詰めていくのは人間の行為だ。全体会にハイテクは必ずしも必要ではない。

来年以降の全体会に関わる方々には、私たちの反省のもと、アナログな部分も突き詰めていってもらえれば幸いです。(その結果眠ってしまう人が多少増えようといいじゃないですか。)いっぱい話し合ってください。いっぱい考えてください。いっぱい楽しんでください。自分たちの感性と想像力を精一杯駆使して創造してください。

全体会が常により良いものとなり続けることを祈って。


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