〜デザイン班〜


<舞台中央にベンチを運び、二人が座っている>
<舞台二人にサス>

「おやおや、二人はお笑い芸人をあきらめ、福井に戻ってきたようじゃ。ここで奥出君にヒントをあげようかの。感性は人の経験によって異なるんじゃ。」
「大林君、大林君。今神の声聞こえた。」
「俺は奥出君の声が聞こえた。」
「何か、神が、感性は経験によって磨かれていくって言ってたよ。」
「じゃあ、おれは感性のかたまりやね」
「なんでなんで??」
「毎日武富士踊ってるで。あっ、そろそろ踊りの時間だ!」
「ちょっと待って!!大林君、レオタード着るんか?」
「あのレオタードはおれの心には響かないね・・・」
<奥出、立ち上がり>
「僕、デザイナーになるよ、大林君のために!」
<二人のサスが消えて寺角にピンスポ>
「デザイナー!デザイナーは感性を発信する人なんじゃが、みんなは感性の発信について考えたことがあるかな?」
<照明消す>
<スクリーンにムービーを流す。(約2分間)>
※この間にレスアナ準備
<ナレーターが舞台下手に出てきて、ピンスポ>
まず、はじめに色と人間の感性の関係について考えてみたいと思います。人は周囲から様々な刺激を受けますが、色が人の感性に与える影響はとても大きいものです。また、好みの色でだいたいの性格がわかるという説もあります。では、本当に好きな色で性格がわかるのかどうかみなさんにも考えてもらいたいと思います。
今、前のスクリーンには9種類の色が映されています。みなさん、それぞれ自分の好きな色を選んでください。

10秒の間(アドリブでつなげる)
選びましたか?では、この一つ一つについて男女別に性格判断をしていきます。まず赤からいってみましょう。
赤の好きな男性は、活発で、リーダー的存在です。女性は、常に主役を演じ、女の中の女であるため、平均的な男性には満足しません。

青の好きな男性は、人脈づくりがうまく、強い性的衝動を持つのですが理性的に抑制します。女性は常に冷静で金もうけの仕方をよく知っています。

黄色の好きな人は、男性も女性も知性的で、明るく、しかもユーモアセンスがあります。

緑の好きな人は、男性も女性も礼儀正しく上品です。都会的な生活より田園的な生活に憧れます。

紫の好きな人は芸術家タイプで、男性は個性が強く感性豊か、女性は神秘的な魅力の持ち主です。

黒の好きな男性は、積極的で行動力があり、義理人情に厚い人です。女性は意志が強く、希望や夢がいっぱいです。

白の好きな人は、完全主義者で、男性は純粋ですが、ナンバー1でいたがる人です。女性は気高く気品があり、いい加減な男性を寄せ付けません。

オレンジが好きな男性は、お人好しで元気いっぱいです。女性は温かい心の持ち主で、常に微笑が絶えません。

ピンクが好きな男性は、とにかくひたすら優しい人です。女性も優しく、きわめて女らしい人です。

では今からこの性格判断がはたして合っているかどうか実験を行
いたいと思います。


<舞台上手レスアナの人にサス>
本日は実験のために全校生徒の中から20人に集まってもらいました。

では20人のみなさん、この性格判断があっていると思った人は手元のボタンを押してください。
<レスアナの参加者にボタンを押してもらう>
<P.Pに入力>(先生へのインタビューでつなげる)

集計の結果、合っていると思った人は60%でした。

どうやら、この性格判断が正しいと思った人が多かったようです。つまり、色を通して他人の性格を理解することができるのです。さらに性格のみならず、意志も読みとることができるのではないでしょうか。
次は、そのことについて考えてみたいと思います。
私たちは、普段、様々な色のものを身につけていますが、心理状態や願望によって着る服の色が変わることがあります。
人は無意識のうちに色で自分の意志を表現しようとしているのです。では、ここでちょっとしたクイズをしたいと思います。
赤色のTシャツをきている人から感じることを、次の中から選んでください。
1,私を見て下さい。
2,落ち込んでいます。
3,遊びたい
では、ステージ上のみなさん、これだと思うもののボタンを押してください。
<レスアナの参加者にボタンを押してもらう>
では、正解を発表します。正解と言っても、みなさん一人一人が感じたことが正解というべきなのですが、ここでは色彩について研究されている専門家の意見を一応の正解としたいと思います。
正解は、1番の「私を見てください」です。集計結果はまとめてあとからお知らせします。

次に、青です。
青色のTシャツをきている人から感じることを、次から選んでください。
1,分析力を生かしたい
2,甘えたい
3,むかつく
ステージ上のみなさん、これだと思うもののボタンを押してください。
<レスアナの参加者にボタンを押してもらう>
正解は、3番の「分析力を生かしたい」です。

最後に黄色です。
黄色のTシャツをきている人から感じることを、次から選んでください。
1,命令されたくない。
2,人の役に立ちたい。
3,人とのふれあいを求めている。
ステージ上のみなさん、これだと思うもののボタンを押してください。
<レスアナの参加者にボタンを押してもらう>
正解は、3番の「人とのふれあいを求めている」です。 

さて、いくつ正解したでしょうか。正答率をスクリーンに表示します。
赤の正答率は60%でした。
青の正答率は55%でした。
黄色の正答率は55%でした。

このように、私たちは色を通して他人の感性を知ることが出来ます。つまり、裏を返せば、色を使えば自分の感性を表現することもできるのです。
例えば、好きな人に会うときに赤い服を着れば、無意識に自分の存在を強くアピールすることができます。
感性を表現すると聞くと、すごく難しいことのように感じる人も多いと思いますが、実はこんなに身近なことなのです。
ですから、今までは色をみてものを感じることしかなかった人も、これからは色と上手につきあい、自分から積極的に自分の感性を発信していってはどうでしょうか。
<レスアナのサス消す>
<レスアナの人に退場してもらう>
では、次に感性を発信することに目覚めたひとりの女子高生のストーリーをドラマで紹介します。
<ピンスポ消す>
■ドラマ「"真"・愛の嵐」上映(10分間)

前半−店でジュリ子と上坂の会話
後半−福井文化服装学院のインタビュー映像
エンディング

<暗転>
<ナレーションが舞台下手に出てきて、ピンスポ>

人間の感性は、悲しみ、喜び、怒り、幾多もの感情を経験することによってかたちづくられ、身の回りの様々な人や物から影響を受けることによって磨かれていきます。
それはなにも特別な経験を必要とするわけではなく、普段気づかずに通り過ぎているもののひとつひとつに気をつけるだけでも感性は自然と磨かれてゆきます。
感性とは自ら考え、創ってゆくものなのです。そうして創られた感性には他人の生き方を変えるだけの力があります。
例えば、荒れ果てた街の広場に芸術作品がぽんとひとつ置いてあるだけで、そこに住む人たちの心は穏やかになります。
また、色はときに感性に訴えかけ人間を大きく動かすことがあります。

感性はなくても生きていけるものかもしれませんが、より豊かな感性は他人の感性をも豊かにし、そして社会を豊かにします。
あなたの中にはまだ眠っている感性の原石があるはずです。それを磨き、発信してみてはどうでしょうか。

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