読書界

 もうすぐ、夏が始まりますね。皆さんは夏休みにどんな本を読もうと思っていますか?私たちのお勧めは、この4冊です。夏を題材にした本ですので、この季節にピッタリだと思います。ぜひ夏休み中などに、これらの本も読んでみてください。

少年の夏  椎名誠  (2年3組 杉田裕希)

 山奥の小さなダム湖のほとりで暮らしている男、1匹の犬、3人のスポーツ少年たちは最後の夏休みに旅に出ます。初めての川下りにカレー作り、そして海への渡航… 野宿を知らない少年たちが短い期間で多くの自然の美しさについて学んでいく物語です。この本は、はっきり言ってページ数も少なく、とても古びていて、まったくと言っていい程読まれていません。しかしこれは写真の添付とリズム感のある文体により私たちにもう一度、自然との触れ合いの楽しさを教えてくれます。

ぼくらの先生!  はやみねかおる  (2年6組 西島智未)

 推理小説といえば、こむずかしい殺人事件に、一風変わった名探偵をイメージするかもしれないが、そんなことはない。観察力と洞察力、そして、ほんの少しの遊び心さえあれば、誰でも名探偵なれてしまう。定年退職をむかえた、元・小学校の先生が奥さんに語る、子供たちの日々と、その中にひそむ小さな謎。スイカ泥棒、肝だめし、懐かしい思い出の中のふとした疑問を、話を聞いただけで、まるで最初から全て知っていたかのように、謎解きをしてしまう奥さんは、「見事」の一言。短編ミステリーで、文章の軽やかさも加わって、とても読みやすい作品になっているので、勉強の息抜きにもおススメです。

天使と悪魔  ダン=ブラウン  (2年7組 五十嵐健悟)

 バチカンである儀式が行われていた。バチカンの教皇を決めていたが、その候補であった4人が誘拐されてしまい、その4人は時間ごとに殺されていく。そして、最後には、バチカンが爆破されてしまう。ラングドン教授が、イルミナィの謎を解いて、バチカンを救おうとする。果たして、教授はバチカンを救えるのか。

夏のくじら  大崎梢  (2年9組 川口奈々)

 都会から高知大へ入学した主人公の守山篤史は、従兄弟である多郎に、強引に「よさこい祭り」に誘われる。渋々参加することになり、本番に向けての厳しい練習の日々が始まった。ダメ出しをたくさんされ続け、一時はいやになってしまう。しかし、そんな中でも篤史が一生懸命になるのにはある理由があった。それは、4年前に一度だけ参加したときに交わした、ある人との約束を果たすためだった。夏の本番、果たしてよさこいは成功するのだろうか。そして、篤史はあの時の約束を果たせるのだろうか。

 


福井県立藤島高等学校図書部