読書界~元気の出る本~

「モップガール」 加藤実秋 (一年八組 木村祐輝)
僕が紹介する本は、加藤実秋さんが書いた「モップガール」です。あらすじを簡単に紹介します。「事件・事故現場などのワケあり物件も大歓迎という清掃会社『クリーニングサービス宝船』に勤める長谷川桃子が不定期で発症する突発性難聴の最中に事件・事故現場の清掃などをすることによって、死者が残したメッセージを体の特殊な異変(各話によって違う)という形で感じ取り、その異変から逃れるため、同僚と共に真相究明に挑んでいく。」この本のジャンルは推理小説なのですが、登場人物が全員個性的で、推理小説なのに吹き出してしまうこともしばしば・・・。桃子が一生懸命事件を解決しようとする姿を読んでいると、何故か元気が出てきます!詳しくは本をご覧になってください。二〇〇七年に北川景子さん主演でドラマ化されているのでそちらもチェックしてみてはいかがですか?

「ぼくらの七日間戦争」 宋田理 (二年一組 小山華穂)
東京下町、ある中学校・・・一年二組の男子生徒!そこに数人の女子生徒を加えた彼らこそが、この本の主役『ぼくら』である。・・・とまぁ、こんな感じで紹介文を始めさせていただきましたが、では『ぼくら』がやったこと。皆さん何だと思いますか?いや題名に書いてあるじゃん、なんて冷たいことは思わないでくださいね!ではでは、彼らがやったこととは何なのか? それは“叛乱” 大人たちを相手に工場跡地を「解放区」としてかまえた彼らは立てこもりを図ったのです!しかし、それを実行する中で起きてしまう別の事件、彼らの友情、彼女への淡い恋・・・と様々な所まで目が離せません!皮肉と笑いがいっぱいのコメディーミステリー、『ぼくらシリーズ』の一作目、皆さん読んでみませんか?・・・ちなみに私は、二作目以降も自信を持ってオススメさせていただきますよ!

「世界の日本人ジョーク集」 早坂隆 (三年一組 林信吾)
ニューヨークで一人の日本人がタクシーに乗った。しばらくすると、一台のトヨタ車がタクシーを追い越して行った。日本人は自慢げにこう言った。「やっぱり速いね。日本製だからね」またしばらくすると、一台のミツビシ車タクシーを追い越して行った。日本人は自慢げにこう言った。「やっぱり速いね。日本製だからね」またしばらくすると、一台のホンダ車がタクシーを追い越して行った。日本人は自慢げにこう言った。「やっぱり速いね。日本製だからね」そうこうしているうちに、タクシーは目的地に着いた。日本人が料金を尋ねていると、運転手はかなりの高額を要求した。日本人は運転手に文句を言った。「いくら何でもそれは高すぎる!」すると運転手は、料金メーターを指さしてこう言った。「速いだろう?これ日本製だからね」 こんな爆笑ジョークがたくさんある本です。笑いで不安も不快もまとめて吹き飛ばせ!

「永遠の出口」 森絵都 (三年十組 中川知美)
「永遠に~できない」というフレーズに、過敏に反応してしまう私。その元凶は姉だった。家族でデパートへ行った帰りに、別行動していた姉に言われた言葉。“あたし今日、すっごく素敵なランプ見たのに。かわいいお人形がついてるフランス製のランプ。店員さんが奥から出してくれたんだけど、のりちゃんは、あれ、もう永遠に見ることがないんだね。あんなに素敵なのに、一生、見れないんだ。”いてもたってもいられず、走って見に行った。この本は、そんな彼女の小学4年生~高校卒業までを「永遠」をテーマに描いている作品です。呼んでもらえなかった誕生会。ワインを密造していた母。グレた中学時代。高校での初めのバイト。勘違いから始まった恋。そして、卒業…何かに行き詰った時や迷った時に、この本を読んでみると良いかもしれません。


福井県立藤島高等学校図書部