若者の新しいスポーツ

藤高式「Tawashi Ice ホッケー」をしてみませんか?


藤島高校 体育科教諭  橋本 征康(はしもと せいこう)

 藤島高校の体育の授業では、若者用の新しいスポーツ、「Tawashi Iceホッケー」を行っています。
 この「Tawashi Iceホッケー」は私が長年考え続け、体育科の先生方のご協力でようやくできあがりました。
 生徒達は改良スティックを持ち、改良パックを追いかけ、ゲームを楽しんでいます。
 (2004年2月20日、記事を追加しました)

Tawashi(左)とアイスTawashi

 この新しいスポーツの用具はいたって簡単です。

 スティックは市販のデッキブラシを縦につけかえ、体育館の床を傷つけないよう改良したものです。そしてTawashi(丸くした亀の子たわし)、またはアイスTawashi(丸く切り抜いたスポンジタワシに水をしみこませ冷凍庫で凍らせたもの)をパックとしています。ゴールにはミニサッカー用のゴールを用いています。

 

 1チーム4〜5人で快滑走するパックを追いかけ合い、珍プレー好プレー続出です。まだ数回しかゲームを行っていませんが、強烈なシュートをキーパーが見事にストップしたり、角度のついたシュートが決まったり、エキサイティングでとても面白いです。
 特に凍らせたアイスTawashiは改良スティックで打つと快音を発し、まるで氷上を快滑走する本物のアイスホッケーのパックのようです。
 さあ、高校生のみなさん、この藤高式「TawashiIce ホッケー」をしてみませんか。学校生活がより楽しくなりますよ。

  • プレイヤー用デッキブラシ1本 (竹の杖)…250円 、(ラワン材の杖)…350円
  • 亀の子タワシ1個 40〜60円
  • スポンジタワシ1個 80〜130円
  • ゴールキーパー用スティック1本 500円

 1人あたり、わずか400〜600円程度で「Tawashi Iceホッケー」が楽しめるのです。

 →なお、細かなルール、考察については、こちらをご覧下さい


用具について

 Tawashi Ice ホッケーを打つには、スティック、パック、ゴール、防具等が必要となります。ゴールはどの学校にもあるミニサッカー用のゴール等を利用しています。その他の用具については以下の通りです。

A.スティック

○スティック1(プレイヤー用)
 床を傷つけないためにブラシ部分を根元から1cm程残し切り取って作ったものです。
 こちらは重いので、練習用に用います。
○スティック2(プレイヤー用)
 ブラシ部分を上にし、下の部分に床を傷つけないためのウレタンを貼ったものです。
 こちらは軽いので、試合用に用います。
○スティック3(ゴールキーパー用)
 市販の大型デッキブラシのブラシ部を横に付け替えて作ったものです。

B.パック

○パック1
 Tawashi(市販の亀の子タワシを木槌で円形に改良したもの)
 ヒッティングで円形がくずれやすいので使用後補修が必要です。練習用に用います。
○パック2
 Ice Tawashi(市販のスポンジタワシを円形に切り、水をしみこませ底が平坦な容器に入れ冷凍庫で凍らせたもの)
 Ice Tawashiの大きさは直径7〜8cm、厚さ3〜3.5cm、重さ60〜80gが適当です。試合用に用います。

C.防具

 防具はゴールキーパーにのみが使用します。
 野球のキャッチャーマスクにパックが入らないよう針金で補強したものと、スキー用革手袋、バレー用膝サポーター等を着用しています。プレイヤーにはできるだけ膝サポーター、すね当て等を着用させます。

 詳しい作成法についてはこちらをご覧下さい。


留意点

 私は全くアイスホッケーの経験はありませんが、サッカー、バスケット等の球技とほぼ同じような内容で充分のようです。ただ、道具を使用してのゲームなので危険を伴うということだけは強く認識して生徒に練習してもらう必要があります。その危険とは、スティックを大きく振り上げてパスまたはシュートした際、他のプレイヤーにスティック先端部分が顔面または他の部位にあたって傷害が起こることです。この危険を前もって防止するため練習中から特に以下の3点を強調し繰り返し指導を行っています。

  1. ゲーム中は常にスティックの底部面を床に滑らせながらプレーする。スティックを持ち上げてプレーしてはいけない。
  2. パス、シュートはくるぶし以上にスティックをあげないようにする。膝より高くスティックを振り上げた時、ハイスティックとしてその場で厳重に注意をする。
  3. 常に紳士的にプレーする。

 こちらで詳しい練習方法を説明しています。


終わりに

 現在、私の体つくりの授業の中では約25分程Tawashi Ice ホッケーを取り入れております。2年男子2クラスで計9回程実施しましたが、一番心配していたハイスティックによる傷害は全くありませんでした。また、運動量は短時間でありながらバスケット、サッカーに匹敵します。1分30秒〜2分間のゲームを4、5回行えば中距離のインターバルトレーニングに匹敵する効果が期待できそうです。

 このTawashi Ice ホッケーが実施できるかどうかはスティックの作成いかんに負うことが多いと思います。スティックは前述しましたように、工業高校の先生方のご協力を得れば容易に実現することと思います。先生方、冬の体育授業の中に何らかの形でこのスポーツを取り入れてみてはいかがでしょうか。


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