第4回FAIRnetシンポジウム『教育とネットワーク』に参加して

 1.学校現場におけるインターネット活用の現状と問題点
 2.インターネットを用いた実践
 3.遠隔授業の現状と問題点


1.学校現場におけるインターネット活用の現状と問題点

 これまで「100校プロジェクト」「こねっとプラン」が話題になってきましたが、どうやら諸手をあげて喜んでいるわけにもいかないようです。
 豊橋技術科学大学の奥山徹氏の講演では「100校プロジェクトのもたらした課題」として、次のような点が挙げられました。

・教育利用に関する方針(目的・方向性)の明確化
  →なぜ教育に用いるのかがはっきりしない。
・現行の教育課程との整合性の問題
・実際に導入した場合に考えられるネット特有の問題
  →情報のるつぼと化しているネットワークを子どもたちにどう利用させるか。
・担当者の個人レベルの業務拡大(役割分担が不明確)
・プロジェクト乱立によるマンパワーの拡散
・企画のマンネリ化、関係者の士気低下(現状維持で精一杯

 また、奥山氏は上に挙げた問題に加えて、現場主導、教員依存の体質を問題にされていました。機器の設置までは業者がするけれども、その後のシステム管理などはすべて教員任せ。しかもマニュアルなどがないから、教員自身が勉強を重ねていかなくてはならない。現場にいる教員にとっては、ハード的なことよりも「インターネットを利用してどのようなことができるのか」「教育上どのような効果が期待できるのか」といったソフト的な面についての研究こそが大切であるはずなのに。このような状態を解消するためにも、ハード面での支援体制が整わなくてはならない。…とのことでした。

 僕自身もハード面での勉強もさる事ながら、本当に今やるべきことは様々な実践の情報を集め、よりよい利用法を考えていくことなのだろうなあと思います。いろいろと問題点(「個人レベルの業務拡大」とか(^_^;))が挙げられていましたが、まずは実践と持続!だと思いますね。あと人の輪を広げなくてはなりません。それに県外では様々な実践が行われているそうですから、そういった情報も収集しなくては。うーん、やることがたくさんありますね。
 ま、その前にハード面の問題があるわけですが(-_-)。こればかりは(T^T)。
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2.インターネットを用いた実践

 今回のシンポジウムでは、それほど多くの具体的実践例を聞くことはできなかったのですが、愛知県の高校で行われた実践の話を聞くことができました。
 それによると、

 @ 生徒間メーリングリストの活用
 A ネット上での生徒会交流と、それを補うオフライン・ミーティングの実施

 以上のことを柱にして活動が行われているようですね(詳しい話は他にもいろいろあったような気がするのですが…。ごめんなさい、あまりメモをとりませんでした)。これらの活動が実を結び、昨年9月には「アジア高校生インターネットプロジェクト」と銘打って、ネパールの高校生たちを日本に招いて交流会などを行なったということです。ちらりと聞いた話ですが、何でも教育専用プロバイダの設立まで検討されているようですよ。やっぱり進んでいるところは進んでいるのですね。

 とりあえずわれわれにできることは、Aの生徒会交流ですかね。ホームページの作成まではできなくても、メールのやりとりぐらいなら簡単にできるでしょうし。あと、奥山氏は@A以外にも、世代を越えた交流の可能性生徒・保護者・教員の交流の場としての可能性を示唆していました。「横の交流」だけでなく「縦の交流」も重視しようという発想ですね。こうして考えてみると、いろいろな利用法が考えられるような気がします。
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3.遠隔授業の現状と問題点

 これは僕にはあまり馴染みがないんですが、ディスカッションなどでは最も話題になったことでした。福井県立大学が遠隔授業を行なっているのはみなさんご存じだと思いますが、これと同じようなことを福井高専でも行ったそうです(NTTの土屋氏)。映像と音声をお互いに送りあって授業を行なうのですから、タイムラグなどが生じて、授業を設立させるのがなかなか難しいようですね。
 まあ、高校ではあまり現実味がない話ですが、映像を見せながら授業をするノウハウなどについては参考になる面がありました(プロジェクタの解像度の問題とか、部屋の照明の問題とか)。
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 遠隔授業の話などでは専門用語が飛び交い、正直よく分からないところもありましたが、全体的には考えるきっかけになる話が多く、行ってよかったと思いました。

 本校でも正式にインターネットを導入する話が進んでいます(現在は「物理室」のページですから)。本格的にHPを立ち上げ、運用するとなるといろいろな問題が起きそうですね。特に校内での役割分担とか「ネチケット」の問題とか。他校の先生方はどんな問題に直面しているのでしょうか。メールなどでアドバイスをいただけるとうれしいです。では。


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