平成21年度 事業報告 

平成21年度8月までに、実施されたSSH事業の模様をご紹介します。

(平成21年4月〜平成21年8月)

サイエンス・ダイアログ

日本学術振興会(JSPS)のフェローシップ制度により、来日している優秀な外国人若手研究者が、各地の高等学校を訪れ、現在取り組んでいる研究に関してレクチャーを行う事業です。9月以降も、この制度を利用して2〜3回の講演を予定しています。

第1回 (6月16日実施)

医学セミナー

医学セミナーは、医学系進路希望を持つ全学年の生徒を対象にしたセミナーで、昨年度から実施されています。医師や看護師、大学で研究している研究医師による、医学に必要な素養、心構えや医療の現場の様子などの講義および実際の病院見学などを行い、生徒の進路意欲を高めることを目標としています。

第1回(6月19日実施)

第2回(7月14日実施)

第3回(8月11日・12日実施)

参加生徒のレポート :
 普段は表面からしか見ることができなかった病院の内部を見学させていただいて、その壮大な設備に驚きました。何気なく利用している病院の裏舞台の仕組みを知ることができました。また、ロビーで気づいたのですが、エスカレータのスピードが遅く、たぶん、足の不自由な人たちのためのバリアフリーであると思います。

病院で働いている人はみんな明るくてとても優しい方ばかりで、人を助ける仕事をするには明るさや 優しさも必要だと改めて感じました。将来、医学部に進んだら、今回学んだことも考慮して進路を選びたいと思いました。

エクスカーション(宿泊研修)

東京大学・理化学研究所等研修

参加生徒の感想 :
 理化学研究所では、仁科加速器研究センター、脳科学総合センター、宇宙観測用固体レーザー研究チームの3箇所を見学させていただきました。この他にも様々な施設があり、同じ研究所内でこんなにも多くの実験が行われていることに驚きました。そして、それぞれの分野は違いますが、物理学、生物学、また心理学など意外な学問でそれぞれの研究には共通点があるということに気づかされました。研究室を実際に見学することができ、将来への説明してくださった研究員さんは、どのかたも生き生きと話してくださり、研究への熱意を感じることができました。

東京大学では、理学部や工学部を中心に講義に参加したり、展示物の見学をしたりしました。最も親切、丁寧に教えてくれた研究室は理学部の生物化学科で、ネズミを利用した嗅覚と本能的行動に関するものでした。ネズミのオスとメスを一緒のかごに入れると、まずお互いのにおいを嗅ぐことで、尿や体の毛から性別を判断するそうです。他にも、そのにおいを嗅ぐと必ず逃げるにおいなどがあり、興味深く実験を見ることができて良かったです。講義に参加した際は、講義のスタイルや雰囲気を体で感じられたこと、大学生が大声で堂々ともっともな質問をしている姿を見ることができたことが、とても有意義でした。今日の研修は、学校の雰囲気の重厚さや歴史を感じるレトロさ、広さ、自然の多さに感動した一日でした。

サイエンスキャンプ(キャリア教育講座)

SSH講演会

「つながりの視点から見た創造力と理論」(7月8日実施)

生徒の感想 :
 私は今まで、何か覚えてもすぐに忘れてしまうことが多くて大変だと思っていたが、脳はわざと抑制しているということがわかって、すっきりした。他人がいなければ「自分」存在しないという話も興味深かった。自分の能力は、自分だけのものなのではなく、能力を発揮することのできる周囲の状況が必要だということ、そして、その状況を作っているのは他者(社会)であるという話が印象深く、確かにそのとおりだと思った。仕事をするということは、新しい自分に出会うことでもあるという言葉は、まだ具体的な将来就きたい仕事を選んでいない自分にとって、仕事のよさを伝えてくれるものになった。今回の講義では、生きていくうえで必要な、大切な事を学んだと思う。