平成19年度 サイエンスキャンプ 

例年、1年生を対象として、夏休みに実施している職場体験を、今年はより科学的なものに変更して、サイエンスキャンプとして、企業研修を実施しました。この研修は、企業の持つ最先端の技術にふれること、そして、その基本となる科学的な原理や理論を学び、科学にたいする興味・関心を高めることを目的として実施しました。

(株)松浦機械製作所

8月1日実施

(株)松浦機械製作所では、CADを用いて設計を行い、マシニングセンターを用いて設計通りの加工体験を行いました。

参加生徒のレポート: 工場内では、金属の体積が変化しないように温度を一定に保っていたことなどさまざまな気遣いが製品つくりになされていることが印象に残った。また、工場内のゴミの分別は、可燃または不燃の2つに分かるような大雑把なものでなく、細かく何種類にも分別されていた。また、そのゴミの分別をチェックする担当者がいることにも驚いた。とても環境に対して配慮しているという印象を強く受けた。そのため、工場内はとてもきれいで整理整頓がより仕事につながるという説明をうけ納得した。まさに、この精神が世界一の技術力を生んでいるのだと感じた。また、会社のロゴマークの色は、エコロジカルなグリーンを使用している。また、海外では、グリーンを嫌う国もあり、そのような国では他の色のロゴマークを使用しているなど、柔軟な対応が会社の姿勢に見られた。

CAD・CAMシステム体験: 設計経験がなかったのでなれない作業でしたが、指導してくださった社員の加納さん、中林さんは、とてもわかりやく丁寧に教えてくださったので、スムーズにこなすことができた。パソコンで実際に削るところのシミュレーションができることに感動した。  今回、この研修を行うにあたり、上村さん、山下さんはじめ多くの社員の方々に、事前準備から当日の研修までお世話になりありがとうござました。自分たちがこれまで知らなかった貴重な体験ができたことに感謝しています。この体験を通して、“物作り”に対する興味が強くなりました。

松浦機械製作所,松浦機械製作所,松浦機械製作所

若狭湾エネルギー研究センター

8月2日実施

若狭湾エネルギー研究センターでは、「環境水に含まれる微量金属分析」「蛍光多重染色による細胞分裂像の観察」の2つのテーマについて、研究員の指導の下、実験観察を行いました。

主な内容 :「蛍光多重染色による細胞分裂像の観察」
固定、解離、染色、押しつぶしをされた細胞を共焦点レーザー顕微鏡で内部方向にスキャンしデータを集め、ソフトを使ってデータを解析し、3D表示をしてみたり断面をみたりしてレポートを作成した。この実験により、チューブリン(紡錘糸)が中期から後期にかけて染色体を2つに分けていること、アクチンが動物細胞の終期のくびれに関係していることが分布からわかる。

主な内容:「環境水に含まれる微量金属分析」
検体を水溶液の形にして、誘導結合高周波プラズマ質量分析装置を使って、その検体に 含まれる特定の金属元素の量を調べた。 検体が液体の場合は、硝酸を5%加えるだけだが、検体が固体の場合、硝酸に溶かす 作業が必要だった。 調べた結果、ほとんどの検体には有害物質は含まれていなかったが、唯一、地下水には、 基準値をこえるヒ素が検出された。もっと詳しく調べればよかったと思った。

若狭エネルギー研究所,若狭エネルギー研究所,若狭エネルギー研究所

(株)清川メッキ工業

8月2日実施

(株)清川メッキ工業では、社内見学とめっき体験を行いました。

参加生徒のレポート:
 商品に対する不良品の割合の少なさと、不良品が及ぼす影響の大きさ、めっき技術が、現代の技術においてどれだけ重要なものであるかがよくわかった。 また、プラスチックにめっきをする時の工程の長さや会社に要求される水質基準の厳しさにも驚いた。
 今回の見学で学んだことは、本で読んだだけのあいまいなイメージだった研究開発のイメージを実際に見ることで、より確かなものとして自分の中にイメージできるようになったことです。

参加生徒のレポート:
めっきをすごく身近に感じた1日でした。また、発想力の大切さを教わりました。 あの部品と玉を分ける機械は、試行錯誤の塊なんだなって思いました。他にも、水が こぼれないお玉とか、自然界からヒントを得ているのもすごいなって思いました。 会社のシンボルも印象に残るものじゃないといけないということもわかりました。

清川メッキ工業,清川メッキ工業,清川メッキ工業

(株)セーレン

8月3日実施

(株)セーレンでは、色判定機を用いて染料を調整し、見本の布と全く同じ色を再現するという実習を行いました。

参加生徒のレポート:
見た目は色見本と全く違う染料なのに、それらを混ぜ合わせることで、色見本と同じ色ができることに驚いた。しかし、その色を色判定機にかけると、見本とは異なった色であり、商品とすることはできないという判定となり、難しさを感じた。  

セーレン,セーレン,セーレン