この程、3月17日から23日の一週間の日程で、2年生21名が参加してSSH海外研修を実施しました。SSH海外研修は平成17年度から実施され、3回目となる今年は新たにニュージャージ州のプリンストン大学やニューヨークの国連本部を研修先に加え、非常に密度の濃い充実した研修となりました。

第1日目

3月17日(月)

中部国際空港(セントレア)を17日の13時に飛び立ち、およそ12時間でデトロイトに到着、更に飛行機を乗り継いでワシントンD.C.に到着したのは現地時間の午後3時過ぎでした。

リンカン・メモリアル

長い長い飛行機の旅の後、無事にワシントンに到着した我々は、バスでワシントン中心部へと移動し、最初の見学地であるリンカン・メモリアルを訪れました。リンカン・メモリアル内部にはリンカン大統領の巨大な大理石像があり、側壁にはゲティスバーグ演説で読み上げた「人民の、人民による、人民のための政治」の言葉が刻まれています。また、メモリアルから振り返ると、はるかむこうにはワシントンモニュメントがそびえ立ち、こうした美しい景観を目にしてようやくアメリカに到着したことを実感しました。

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第2日目

3月18日(火)

2日目より、早速本格的な研修が始まり、この日は現地の高校であるウオルト・ホイットマン高校を訪れました。

ウオルト・ホイットマン高校

ウオルト・ホイットマン高校の朝は非常に早く、朝7時30分から授業がはじまります。これはスクールバスの運行のためということで、バージニア州周辺の高校はどこも始業時間が早いようです。本校生徒も早朝より現地生徒と合流して、一日のアメリカでの高校生活を体験しました。午前中は5時間、午後は2時間の授業があります。休憩時間は5分間のため、1時間の授業が終了すると慌ただしく次の授業へと移動しなくてはならず、アメリカの高校生活もハードな印象を受けました。出席がとても厳しいそうで、みんな真剣に授業を受け、また、積極的に意見を発言している様子が印象的でした。
 放課後は交流会が行われ、書道や柔道などの日本文化を紹介したり、歌を歌ったりと楽しい時間を過ごしましました。

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第3日目

3月19日(水)

3日目は、お昼すぎから雨でした。我々は、朝から日本大使館を訪問し、午後は地下鉄を利用してスミソニアン博物館を見学しました。

日本大使館

日本大使館は、ワシントンD.C.のダウンタウンから少し離れた通称大使館街にあります。大使館街と呼ばれるだけあり、近辺には各国の大使館が建ち並び、建物にはそれぞれの国の国旗が掲げられています。今回の訪問は我々のワシントン訪問に併せて、特別に機会を設けていただき実現することができました。大使館では、マイクのずらりと並んだ大きな会議室に通され、大使館員の方より業務の説明や外交での苦労話など貴重な話をお聞きすることができました。生徒からは「今まで知らなかった世界を知ることができた」「自分は理系だが、理系の人間にも世界の舞台で活躍する道があることがわかった」と将来の進路を考える上でも大きな刺激を受けたようです。

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スミソニアン博物館

スミソニアン博物館は、ワシントンの中心部、モールと呼ばれる場所に建ち並ぶ博物館群の総称です。今回はナショナルギャラリー(美術館)と航空宇宙博物館、自然史博物館などを見学しました。ナショナルギャラリーではレオナルド・ダ・ビンチをはじめ世界を代表する絵画が年代毎に展示され、あまりに数多くの展示品に圧倒されてしまいました。他の二つの博物館も、展示品の数、規模ともに圧倒的で、とても一日では見て回れないほどでした。生徒諸君は、これぞれの興味関心に従って、各博物館を周り、大いに見聞を高めていました。

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第4日目

3月20日(木)

3日間滞在したワシントンD.C.ともいよいよお別れです。この日は飛行機でニューヨークへと移動しました。到着したニューヨークの街は、高層ビルが建ち並び、車と人が激しく行き交う大都会でした。

国連本部

ニューヨークの空港をバスで出発し、マンハッタン中心部へと移動していくと、渋滞がますますひどくなっていくのがわかりました。交差点はどこも渋滞し、人々がせわしく生活している様子がうかがい知れました。ガイドさんの話では、車よりも歩いた方がよほど早く到着できるということが現実にあるそうです。そして最初の訪問先である国連本部を訪れました。国連本部でも、印象的だったのは日本を離れ、アメリカで活躍している日本人の姿でした。我々がお会いしたOCHA(人間問題調整部)の田瀬和夫課長さんからは、国連の果たしている役割や現在取り組んでいる「人間の安全保障」について話していただきました。田瀬課長さんからは、もっともっと多くの日本人が国連に来て活躍することを願っているので、若い皆さんに期待していますとエールをいただきました。日本大使館でお会いした大使館員の皆さん、国連でお会いした田瀬さん、中野憲幸さんなど、アメリカで活躍する日本人の姿は、とても眩しく感じられました。

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エンパイアステートビル

この日の夕食は久しぶりの日本食でした。アメリカでの食事はピザやハンバーガー等が続くため、久しぶりの日本食にみんなうれしそうな表情でした。食事の後、エンパイアステートビルに夜景を見学に行きました。エンパイアーステートビルには既に大勢の観光客が訪れており、展望台に上るエレベーターに乗るための行列ができていました。さすがはニューヨークです。世界中から人々が来ているのでしょう。我々以外の日本人もけっこう見かけました。さて、展望台のある86階から見るマンハッタンの夜景には、だれもが歓声をあげていました。

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第5日目

3月21日(金)

5日目。快晴の下、プリンストン大学を訪れました。

プリンストン大学

プリンストン大学は、アイビーリーグの一つに数えられる伝統校です。相対性理論を確立したアインシュタイン博士を輩出したことでも有名です。今回の訪問ではPPPL(プリンストン・プラズマ・物理研究所)の見学をメインに行いました。到着後まず最初にPPPLにあるプラズマ研究施設を紹介する講義を聞き、続いてプラズマの基礎研究全般に関する講義、さらにプラズマの不思議を簡単に紹介する実験を見せていただきました。引き続き、施設内を見学しました。今回見学をした施設はNSTXと呼ばれる核融合反応を実用的に利用することを目的として行われる研究を行う施設とのことでした。
 プリンストン大学のキャンパスはゴシック様式の荘厳な建物群が建ち並ぶ、とても美しいキャンパスです。時間の都合もあり、ゆっくりと散策を楽しむことはできませんでしたが、さすがにアイビーリーグに数えられるだけに、洗練されたすばらしい環境をほこる大学だと思いました。こんなすばらしい大学で自分も勉強できたらと思わず考えてしまいました。

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