大学との連携(研究者招聘講座)(平成17年度)

 どの講座も最先端の研究内容で、多くの生徒が意欲的な姿勢で取り組みました。

物理分野

6月17・22日,7月13日実施

「特殊相対論」
  橋本貴明助教授(福井大学工学部)

アインシュタインの特殊相対論を3回にわたり基礎から 学びました。アインシュタインの生い立ちから相対論の誕生に至 る歴史的背景や、ニュートン力学とマクスウェルの電磁気学(特 に光をめぐる当時の研究状況)までを概観し、パラダイムの大変 換が必要となった過程を学びました。貴重な映像なども交えた親しみやすい内容でした。

化学分野

7月16日・17日実施

「分子模型づくり」
 藤井 豊助教授(福井大学医学部)

藤井先生が考案したポインターを使用し、模型を作製しながら、分子構造のしくみを学びました。特にダイヤモンドや氷 の結晶が同じ正四面体構造からなることは興味深いものでした。


化学分野

8月17・18・19日実施

「基礎的科学実験・環境化学」
 中田 隆二 教授(福井大学教育地域科学部)

 環境と化学のかかわりは、高校での学習に近い内容であり、分析化学のねらいや方法をよく理解した上で、実験に取り組みました。特に、河川水と海水のイオン濃度の測定に、生徒たちは強い関心を 示していました。

生物分野

7月20・21(日実施

「脳の世界」
三上 章充 教授(京都大学霊長類研究所)

脳の構造と働きの中から、特に、視覚を中心とした認知に関 する講義でした。近視の起こる原因や盲点など脳の世界の不思議さを 学びました。講義の内容は、大学レベルでしたが、最先端の研究成果を学ぶことができました。

大学との連携(課題研究)

 2年SSHコースの生徒41名がそれぞれ、福井大学などの先生方の個別指導を受けながら、テーマを設定し下記領域の研究に取り組んでいます。レベルの高い研究成果が期待されます。


分野
研究課題
指導助言者
物理コ−ス 結晶工学・ トンネル現象をみる
伝熱工学・
 (1)省エネルギーと地球温暖化防止の関係
 (2)分子運動と温度・圧力の関係の数値シュミレーション
原子力・ 資源エネルギーと地球環境問題の探求
福井大学工学部 橋本明弘助教授
〃 永井二郎助教授

〃 榊原安英教授

化学コ−ス 超分子化学・ バケツ状化合物の合成とその分子認識
分析化学・ 化学反応を用いる金属イオンの分離
高分子物性・ 偏光フィルムの不思議 −光の理解と高分子鎖の配向−
〃 徳永雄次助教授
〃 三浦潤一郎助教授
〃 瀬 和則助教授
生物・化学コ−ス 応用生物化学・ DNAレベルでの有害菌の検出−PCRプライマーの設計の試み−
細胞工学・ 髪の毛からの遺伝子抽出と遺伝的特性分布の検討
〃 末信一朗助教授
〃 寺田 聡助教授
数学コース 幾何学・ 高次元超立方体の性質
東海大学海洋学部 渡辺 信教授

宿泊研修

北陸地区スーパーサイエンスハイスクール交流会

8月1・2日に行われた北陸地区SSH6校(28名)の交流事業に、本 校からは1年生男女各2名が参加しました。
  内容は、会場である金沢 工業大学の施設見学に続き、バルサブリッジコンテストが行われまし た。このコンテストは細いバルサ材で橋を製作し、強度とデザイン、 そしてプレゼンテーション力を競うものでした。個人コンテストの結 果を踏まえ、解析ソフトを使いながら各校チームでさらにデザインを工夫した橋を設計・製作しました。
 チームでの活動や交流会を通じて北陸地区のSSH各校の生徒との交流を深めました。

東京大学・理化学研究所研修

8月3〜5日の日程で2年生理系クラスの19名が体験学習エクスカーション事業に参加しました。
  1日目は理化学研究所(埼玉県和光市)の見学、2日目の午前は日 本科学未来館にて走査型電子顕微鏡実習、午後は横浜市に移動し、東京電力株式会社技術開発研究所および電気資料館の見学を行いまし た。最終日は東京大学ラボツアーと称して、東京大学工学部(本郷キャンパス)、東京大学先端科学技術研究センター(駒場キャンパス)および東京大学医科学研究所(港区白金台)の3つのコースに分かれて、研究室を見学しました。
  参加した生徒たちにとっては、3日間の研修を通して、日本における様々な研究の最前線に触れ、多くの知識を得ることができ、将来の自分の進路選択に役立つすばらしい研修になりました。

東京大学医科学研究所での生徒の声

ウイルスを扱う施設は、最新の機器が充実していてとてもすばらしかった。研究者という職業は大変だが、病を治すことや人間の体の仕組みについて 深く学ぶことが自分の職業となるのは、とても幸せのように思えた。私はこれまで、女性ということで医者になることを少しためらっていたが、 この訪問を終えて、迷うことなく自分の夢に向けて努力していきたいと思った。

全国スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会

8月8・9日に行われた発表会に、本校からは2年生8名が参加しました。全国各地からSSH指定校の生徒約500名が東京ビッグサイトに集まり、研究発表やポスターセッションが行われました。
1日目は研究指定3年目の学校が分科会に分かれて研究発表を行い、2日目は各分科会での代表校による発表がありました。研究発表の合間には、研究指定2・3年目の学校によるポスターセッションが行われ、本校もポスター発表を行いました。
  ポスターセッションや夕食後の交流会では、全国各地の高校生との交流を深めることができました。