平成25年度事業報告1   Fujishima Senior High School SSH

 

 

 

4/1~7/31 に行われた取組を紹介します。 

 1年生『研究基礎』  

週 に3回,情報に関する内容と課題研究の取組を行いました。1学期の課題研究系の授業では,少人数グループに分かれ,身近な話題を用いてメディアリテラ シーやプレゼンテーションの方法,ならびにKJ法を用いたブレーンストーミングについて学びました。H25年度の「ディベート」では「日本は,すべての原子力発電所を再稼働すべきである。』との論題で2学期に行いましたが,それに向けての準備を行いました。

 研究基礎テキスト

  2年生『研究S,A,B』 

研究基礎で学んだことを活かし,自ら設定した課題について,主体的に研究をすすめていくことを目標に,4月から「研究S,A,B」がスタートしました。一人ひとりの興味・関心に応じて課題を設定し,課題研究に取り組みました。


研究Sでは,7月10日(水)にそれぞれの研究テーマについて説明し合う中間報告会を実施しました。研究Bにおいては,7月16日(火)の5,6,7時間目に「中間経過報告会」を実施しました。9会場に分かれ,「研究B」の各グループが,専門的な知識を持った大学の先生の前で研究内容についての発表を行い,今後の研究の方向性について適切なアドバイスをもらいました。12月の「生徒課題研究発表会」に向けて有意義な時間となりました。研究Aは10月に研究内容について中間経過を報告し合いました。

 

  サイエンスダイアログ(5月23日実施)

講師:滋賀県立大学 Gael Patrice Roger Dur 博士 (フランス)
参加生徒 全学年希望者 18名
内容:Copepods(ミジンコ)の生態の特徴と,博士の研究しているCopepodsの観察による行動の特徴と,気候変動とCopepodsの生殖行動の関係についての説明がなされました。博士を指導している同大学の伴先生にもご同行いただき,情報を補足していただきながら,生徒達に分かりやすいように解説いただきました。

  

  サイエンスダイアログ(7月5日実施)

講講師:神戸大学 Gyorgy Bazarr 博士 (ハンガリー)
参加生徒 全学年希望者 10名
内容:まず「研究」-「開発」-「生産」-「消費」のサイクルが提示され,それぞれの分野が情報の共有を行うことが大切だという説明がされ,その上で現在世界の問題の一つとして「食糧問題があり」,発展途上国の人口増加と経済成長により,それを解決することは必要不可欠なことであることを,生徒達にも分かりやすく解説していただきました。博士が取り組んでいる「近赤外線」を使った研究が食料を効果的に生産する上でどの様な役割を果たしているかが説明されました。

医学セミナー 
医学系進路希望をもつ生徒を対象に,医療現場の医師,看護師そして大学で研究している研究医師などから,医学に必要な素養,心構えや医療の現場の様子などの 講義および病院見学などを年間3回行いました。今年度は,最大で75名の生徒が参加しました(3回の延べ人数204人)。

第1回(4月30日実施)


講師:福井大学医学部感覚運動医学講座 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授 藤枝重治 氏
参加生徒 全学年より希望者 75名 
内容:参加者が最も関心のある「医学部に入るには?」「医師になるには?」「医師に向いている性格は?」といったことをテーマにお話を頂きました。参加生徒は,医師への道のりの厳しさ,また医師になってからも日々勉強が必要であることを再認識しました。

第2回(7月10日実施)

講師:福井大学医学部附属病院特殊診療施設総合診療部教授  林 寛之 氏
参加生徒 全学年より希望者 75名
内容:映像やクイズを交えて,ERについての説明を頂きました。また,医師として働くためには,体力はもちろん,英語やコミュニケーションスキルも必要で あることを参加者に強くお話されました。参加した生徒からは,1時間が短く感じられたという声や,既成概念にとらわれず強い気持ちをもってコツコツ努力したいという感想が聞かれました。

第3回(7月23,24日実施)福井県立病院見学

参加生徒 全学年より希望者54名

☆参加生徒の感想より☆
・ガンの最終診断をする病理医についての話が印象に残りました。福井県には8人しかいないと聞いて驚きました。
・「生命と向き合い人の役に立てているという実感があり,日々充実している」と伺って,医療に携わりたいという気持ちがますます強くなりました。
・病院見学は初めてではなかったのですが,内部の施設や機会などを詳しく見ることができ,貴重な経験になりました。

 

  「研究基礎」講演会(7月11日実施)

講師:福井大学大学院工学研究科 飛田英孝 教授
参加生徒:1年生 343名
演題:『学ぶこと,生きること:つながりの視点から考える』

☆参加生徒の感想内容より☆

・小さな分子を一本の糸にすると12万キロもあるということにとても驚きました。私たちが生きるこの世界には,自分の想像をはるかにくつがえすような真実がまだまだたくさん隠されているのだと思います。
・人間にとってコミュニケーションとは,命をも左右する大切なことだと分かりました。「人は一人では生きていけない」という言葉のように人と人がつながり,支えあってこその社会なのだと感じました。

 

  キャリア教育講座サイエンスキャンプ(7月18日実施)

参加生徒:1年生希望者 13名
内容:県内にある最先端の科学技術や世界に誇れる技術をもつ企業や研究所を訪問し,その技術の基本にある科学的な原理や理論を学びました。今年度は,株式会社田中化学研究所に6名,株式会社テクニカフクイに7名が訪問し,実験や実習をさせていただきました。
☆参加生徒の感想より☆
・田中化学研究所の技術に驚かされました。粒子球状化や物質を他の物質でコーティングする技術は日本の技術の高さを物語っていると思います。研修を通して,自分の身の回りは最先端の技術で囲まれていると感じました。
・工場内で見学したとき作業していたどの人も真剣でした。例えばレコードの針を取り付ける作業や,カートリッジを製造する作業では,肉眼では見えないようなものを扱っているにもかかわらず,次々と作業をこなし,小さな音でも聞き分ける職人の技にとても感動しました。他にもオーディオに関する歴史や周波数について学び,さらに5.1chや無響室,ヘッドフォン作りなどの体験をすることができ,貴重な経験になりました。

 

  若狭湾エネルギー研究センター研修(7月18日実施)

参加生徒:2年生理系生徒希望者 36名
内容:敦賀市にある財団法人若狭湾エネルギー研究センターにおいて,最先端の測定機器を利用した実験・実習を行いました。研修を通して,実験に関する知識や技術,実験を考察する能力を高めることができました。
☆参加生徒の感想より☆
・普段は体験することのできない放射線と物質の相互作用について体験でき,本当にすばらしい体験ができました。発表では自分たちが実験したことや学んだこと,考えたことをいかに分かりやすく説明することの難しさが分かりました。
・ミクロの世界で観ることで,そのものの優れている点や劣っている点をしっかりとした根拠を用いて表せることが分かり,とても勉強になりました。SEMについて自分の目で観て,学んだことは今後,研究の授業を進めていく上で大切な経験になったと思います。

 

  サイエンスチャレンジ(8月2日と5日に各分野実施)

参加生徒:1年生希望者およびSSH重点枠マグネットスクール(アドバンストコース)参加者 (61名)
内容:科学への興味・関心を高め,課題研究に挑戦する生徒の育成を目的に,日頃の数学・理科の学習とは違う実験・実習を福井大学で体験しました。数学,物理,化学,生物,地学の専門の先生方からそれぞれの分野について御指導を頂きました。
□数学分野(8月5日実施)『2進法を活用してみよう』
福井大学教育地域科学部 伊禮 三之 教授
□化学分野(8月5日実施)『科学オリンピック実験問題にチャレンジ』
福井大学教育地域科学部 淺原 雅浩 准教授
□物理分野(8月2日,5日に分けて実施)『目で見て理解する物理学』
福井大学教育地域科学部 栗原 一嘉 准教授
□生物分野(8月5日実施)『生殖細胞の観察』
福井大学生命化学複合研究教育センター 前田 桝夫 シニアフェロー
□地学分野(8月5日実施)『岩石の密度を測って地球の内部構造を探る』
福井大学教育地域科学部 三好 雅也 講師

 

SSH第2学年関東研修(8月7日~9日実施)

参加生徒:2年生理系生徒希望者 40名
内容:最先端の研究内容に触れ,サイエンスの世界を満喫できる機会として,2泊3日の日程で,埼玉県にある理化学研究所,茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK),宇宙航空研究開発機構(JAXA),物質・材料研究機構での研修を行いました。

☆参加生徒の感想より☆
・3日間を通して,ノーベル賞レベルの研究をはじめ様々な用途で使用されている加速器は,今の科学にとって欠かせない存在であることを知りました。KEK訪問を通して日本にも加速器があることを知り,意外と身近なものであることに驚きました。
・素粒子の研究はあれほどスケールの大きい状況下で,宇宙の誕生の謎を解決しようとしている研究者たちがうらやましいと思いました。今まで遠い存在だった研究者という職が今回の機会を通して,より近い存在になりました。

 

 

平成25年度SSH生徒研究発表会(8月7日~8日実施)

参加生徒:研究S課題研究「カイワレ大根の生長に関する研究」発表者8名

全国のスーパーサイエンスハイスクールの生徒による研究発表会が,今年は8月7日から8日にかけてパシフィコ横浜で開催されました。本校からはポスター発表に3年の8人が参加し,全国の高校生との交流を深めました。

 



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