キャリア教育講座

平成25年度

平成25年度 第1学年キャリア教育講座(職場見学)を実施しました。地元の多くの企業、機関にご協力をいただき、たくさんの生徒の訪問を受け入れていただきました。ご協力ありがとうございました。
福井新聞社
 今回、すごく興味深いお話をたくさん聞けました。私は、編集者に興味があったので、記者のお仕事の話を聞けて、すごくおもしろかったです。記者は、“会いたい人に会える仕事”“舞台裏を見られる仕事”“明日はもっとよくなると信じてする仕事”というのを聞いて、とても充実してそうだなと思いました。事故現場まで、5・6時間かけて雪の中を歩いて取材に行ったなどの話を聞いて、大変なことも多いのだろうけど、そうまでして新聞をつくろうとする責任感はすごいなと思いました。新聞社には、記者だけでなく、事務部、営業マン、
ITネット関係の人など、様々な職種があり、もっと新聞社のことも調べてみたいなと思いました。
福井県立大学
 今回のキャリア教育講座に参加して分かったことがいくつかあります。まず、社会人としての三要素が大切だということです。それは「要約力」「論理的思考力」「表現力」」の3つで、これらのうちで1つでも欠けると社会に出たときに良い人材になることができないということがわかりました。次にコミュニケーション能力も重要だということです。勉強面があまり得意ではなかったが、コミュニケーション能力の高さを評価されて大きな企業に入ることができたというお話があり、これからしっかりと高めていこうと思いました。最後に、適性を見極めるということです。キャリアという言葉には、過去・現在・未来の
3つの側面があり、過去の経験から、自分にあった職を判断し、現在、未来をよくしていくことが大切なのだとわかりました。今日学んだことをこれからの生活に生かして生きたいです。

実際の職場を見学させていただき、職業人としてのあり方、生き方を学び高校生としての職業観を身につける、また、その職業に至るまでのプロセスを理解する。

平成25年7月18日(木)

1年生希望者 計 194 名

目的


日時

参加者

生徒の感想から(一部抜粋)

福井地方裁判所
 今回裁判所に行き、実際の法廷や模擬裁判を見ました。模擬裁判では、刑事事件が発生したことを仮定しての裁判が行われていました。私は本当の裁判を見たことがなかったので、このように行われているんだとおおまかな流れを知ることができてよかったです。機会があれば、実際の裁判を傍聴してみたいです。また、裁判官の方にも話を聞くことができ、将来自分が選ばれるかもしれない裁判員制度や、事件の数、裁判官になる方法などを知ることができました。裁判所に行ってみて初めて知ることがたくさんあったので、いい経験になりました。

福井銀行本店(日本銀行福井事務所)
 今回,銀行の見学に行き、まず「お札」の起源について教えてもらいました。何でも、お札が越前の和紙で作られていた時があったと聞き驚きました。また、お札に現在使われている
「すかし」の技術も福井発祥だと知り、実は福井は「お札」と関わりの深い県だと初めて気付くことができました。次に僕達が自立して、どれだけの費用が一ヶ月でかかるのかということを学び、貯金をするのがとても大変だと思い、自分も自立したら教訓にしてしっかりと貯金をしようと思いました。その中で、フリーターと正社員には給料も生活も大きく違いがあり、正社員になった方がいいと改めて確認できて良かったです。銀行の見学の際には机の高さにも工夫がなされているのが分かり、いい経験となりました。

福井大学
 私は将来理科の先生になりたくて今回この講座を受講しました。教職大学院のことはもちろん、脳波についてのお話も聞くことができました。脳波にはたくさんの種類があることがわかり、興味がわきました。もっと時間をとって詳しく知りたくなりました。   また、教職大学院の先輩にインタビューしたことで、私はただ「教師になりたい」と思っているだけで、自分が今何をすべきか、どのようにしたら教師になれるのか、など、全く考えていなかったことがわかりました。一方、教育学部や教職大学院の生活をとても楽しそうに感じました。将来の夢に向けて、まず自分で調べてみたり、知り合いの先生などから話を聞いてみたりして、教職について知っていきたいと思っています。

福井総合病院
 今日のキャリア教育講座で、普段は見ることのできない病院の裏側を見ることができました。まず、手術室を見学しました。見学する前は、手術室は硬い雰囲気なのかなと思っていたけど、実際見たらそうでもなくて、あまり緊張せずに手術をやっていることがわかりました。他にも、外来手術室やリハビリ室など、いろいろな部屋を見学しました。見たことないようなすごい機械がたくさんあっておもしろかったです。病院の先生の話で、病院で働く人約
500人のうち、治療をする医者は30人程しかいないということを聞いて驚きました。医者の他にも、医者をサポートする看護師や薬をつくる薬剤師など、その他たくさんの人々の協力によって「病院」というものがなりたっているということがわかりました。また、病院にいるたくさんの人々と協力しなければ医者という仕事はやっていけないということを知って、人との関係が大切であるということがわかりました。今日のキャリア教育講座を通して、医者という仕事のやりがいや大変さを改めて認識することができてよかったです。

福井県農業試験場
 コシヒカリという米は品種改良でできたことは知っていましたが、その他に七つの奇跡のおかげで偶然にできたことに驚きました。しかし偶然できたコシヒカリが作付面積で一位をとれたのは福井県の努力のお陰だと思います。
コシヒカリをつくられた博士の言葉で「研究室での研究ではなく、田んぼでの研究で勝負したい」といったことを言われていたようです。自分もみんなと同じ事だけではなく、何か一つでもいいので他の人より勝るものを何か見つけたいと思いました。

福井大学工学研究科
 今回のキャリア教育講座で、教授からたくさんのお話を聞かせていただきました。教授は、自分の経験から、大学の先生や教授へのなり方についてとても詳しく教えて下さいました。また、大学での研究の楽しさ、やりがいについてもとても詳しく話されていました。大学の研究は企業の研究と違い、商品を開発して利益を得ることを目的としていないため、つきつめて研究することができるとおっしゃっていました。今まで大学の先生という職業、大学というところについてあまり知らなかったので、今回の講座は、これからの進路を考える上でもとても大きなきっかけになりました。またこのような機会を利用して、将来へのビジョンをしっかり持っていけるようになりたいです。

訪問先 内     容
1 佐藤法律事務所 ・弁護士としての仕事内容説明
・資格取得について
・高校時代に身につけたいこと
2 福井地方裁判所 ・裁判官についての説明
・ビデオ視聴
・法廷見学(傍聴)
3 福井新聞社 ・新聞記者に求められること
・国際的な情報と地元情報の整合
・紙面作りについて
4 福井銀行本店
(日本銀行福井事務所)
・窓口などの見学
・日本銀行の働き
5 福井県立大学 
経済学部
・経済学部の研究内容について
・経済学は社会でどう活用されているか
6 福井大学大学院 
教育学研究室
・教育学系・特別支援教育系・心理学系の研究室見学や実習
7 福井総合病院 医学 ・4つのコース(医学・薬学・看護学・理学療法)に分かれての講習
8    〃     薬学
9    〃     看護学
10    〃     理学療法
11 福井県農業試験場 ・研究内容説明
・農業新ビジネス創出について
12 福井大学大学院
工学研究科
・研究室見学
・実習
13 テクニカフクイ ・会社説明・ビデオ視聴 ・工場見学
・講義、質疑応答
・実習「紙コップスピーカー作り」
14 田中化学研究所 ・会社説明
・工場見学
・講義、質疑応答

田中化学研究所
 良い製品を作るための努力がとても見られた。同時に会社のために働く喜びなども感じられた。電池を作るためには色々な技術が用いられており、特に粒子を球状にして固めたときの密度を増すという技術には感心したが、この技術が偶然の出来事がもとに生まれたと知り、とても驚いた。
新しい技術を作るためには努力もそうだが、まずこの様な出来事に出会える運とそれに気付くためのひらめきが必要だと思った。
 昼休みの様子や社員の皆さんが笑い合っている様子を見ると、本当に会社全体として明るいイメージがあり、私も社会に出てからこの様な人たちと出会いたいと思った。

を実施しました

佐藤法律事務所 
 僕は法律に興味があり、検察官になりたいという夢があるので、今回の講座に参加しました。講師の方は弁護士でしたが、とても有意義なお話を聞くことができました。
 
 最も印象に残ったことは、弁護士が「自由で独立した存在」だということです。
(国家)権力からも、依頼者からも、他の弁護士からも自由で独立している弁護士は、「自分の思うトコロと法で紛争解決」ができるのだそうです。確かにこれは他の職業にはない魅力です。また、その理屈、論理さえ正しければよい環境で、年齢や性別を気にせずに働けるのでとても良いことだと思いました。