「学問発見講座」が実施されました。

平成221126日(金)に、2年生を対象に「学問発見講座」を実施しました。この講座は、大学から先生方をお招きし、学部・学科に関する講義や研究の内容紹介などをしていただくことで、進路選択に向けて生徒の意欲を高めていくことをねらいとして毎年行っています。本年は13分野の先生方から、学部や学科、研究内容等について専門的で高度な内容を興味深く講義していただきました。

講 座 の 紹 介 講座の様子


 @人文学   大阪大学言語文化研究科  中村未樹 先生

普段あまり触れることのないイギリス演劇の誕生の時からの変遷をこと細かに説明していただきました。

(生徒の感想から) 所々ビデオをはさんだり、私たちに質問を交えて下さって、飽きない講義でした。私が一番感心したのは、イギリス演劇の黄金時代といわれる1590年頃の話で、照明や演出を工夫によって補うということで、すばらしい手法だと思いました。今後はイギリス演劇の分野にも目を向け、いろいろ学んで行けたらいいなと思いました。貴重な時間をありがとうございました。


 A教育学1  福井大学大学院教育学研究科  森  透 先生

いじめや不登校など現代の教育の抱える問題や福井大学での取り組みを教えていただきました。

(生徒の感想から)いじめや不登校が高校進学率が上がるにつれて多くなっているということを初めて知り、驚きました。いじめをなくすにはいじめっ子の家庭環境を変える必要があると思いました。また、「探求ネットワーク」や「ライフパートナー」という福井大学での取り組みについて知ることができ、とても興味を持つことができました。教育学についてあまり知らなかったけど、多くのことが学べて自分のためになりました。


 B教育学2  京都大学大学院教育学研究科  佐藤卓己 先生

教育やメディアが私たちの生活と密接な関係を持っていることについて説明していただきました。

(生徒の感想から) 国語の授業で、インターネットについて批判的に述べている文章を読んだことがありましたが、時代をさかのぼった話を聞くと、大正時代ではラジオが、昭和ではテレビが同じように批判の対象になっていたことが分かり驚きました。「有害なものは有効である」という言葉もだんだんと意味が分かってきました。このようなことを調べるが好きなので、大学では、その方面の研究をしたいと思っています。


 C心理学   京都大学大学院教育学研究科  皆藤 章  先生

皆藤先生が心理学の道へ進まれた動機や現代の心理学の目指しているものについて説明していただきました。

(生徒の感想から) 今回の講義を聞き終わって、答えのない問いの答えを見つけようとすることの必要性がすごく感じられた気がしました。また、現代の心理学は、「科学の知」と「臨床の知」の統合を目指していると知って、この2つをどのように統合させていくのか考えてみたいです。「臨床」そのものの意味や、「こころ」をグローバルに研究する必要性を聞いて、「こころ」「心理」とは自分が思っている以上に深いものであるなと思いました。


 D法学    新潟大学法科大学院  西野喜一 先生

各大学の法学部と法科大学院の違いや、基礎法学、解釈法学などの幅広い知識を得ることができました。

(生徒の感想から) 法律の勉強をするということは、六法全書などの暗記をするというようなことではなく、その条文をどのように解釈し、どのように考えれば最もよいのかというような様々な視点から一つのことを考える態度が重要だという事が分かりました。また、法律を学ぶ上で、論理的に、筋道立った考えをすることが大切だと実感できました。有意義な時間でした。


 E経済学   福井県立大学経済学部  北川太一 先生

肥料・労働力と収穫量の関係や日本が直面している食料生産・食料自給率・食品廃棄量などの問題点を学びました。

(生徒の感想から) 肥料を使いすぎると、一定面積あたりの収穫量が減少してしまい、労働力を投入しすぎても、一定面積当たりの収穫量が減少してしまうという法則があることに驚きました。また、世界では、肥料・労働力の問題で、生産量が減少してしまうことや、人口問題や工業化、経済の高度化と深く関わった問題が多いと思いました。今日の講演は、僕にとって、理解のできる非常に有意義な内容でした。


 F医学(医学)   福井大学医学部  岩崎博道 先生

現代の医療の進歩している面やそうでない面、HIVや多剤耐性菌のことなど医療に関することを学びました。

(生徒の感想から)医療は理系のみの人間が携わるだけでなく、文系の人間でも公的機関に勤めることによって携わることができるということや、HIVは今や早期発見で治せるということ、反面、多剤耐性菌に打ち勝つ新しい薬はできる見込みがないという深刻な問題があることが分かりました。今回の講義で自分なりに医療について深く考える契機となったのでよかったです


 G医学(看護学)  福井大学医学部  長谷川智子 先生

看護の勉強は、注射などの実技の勉強だけでなく、医学の基礎から応用的なところまでしっかり勉強していることが分かりました。

(生徒の感想から)今日は医学の勉強の話の他に、聴診器で体の内部の音を聞く実習をしていただきました。心臓を中心に教えていただきましたが、普段は使うことのできない聴診器を使って心臓の鼓動を聞いたり、胃や腸の音を聞いたりと普段なかなか聞けない音を聞く貴重な体験ができてよかったです。今日は貴重な話を聞くことができ、また、新しい発見をいくつもすることができました。


 H薬学    金沢大学医薬保健研究域  玉井郁己 先生

薬が創られるのに、長期間の歳月とたくさんのお金が使われていることや、薬の薬効域というものについて学ぶことができました。

(生徒の感想から)私はなにげなく、薬を飲んでいるけれど、その薬1つを創るのに、約10年から20年の歳月と莫大な費用がかかっており、たくさんの人が関わって、たくさんの苦難がつまっていることが分かって、すごくありがたいことなのだと思いました。また、薬には薬効域というものがあり、普段飲んでいる薬はその域が広く、比較的安全だけど、抗がん剤はその域がとても狭く、副作用が出やすいということにすごく驚きました。


 I物理工学  名古屋大学大学院工学研究科  曽田一雄 先生

中学校の頃から興味を持っていた量子力学の基本的な効果や具体的な応用技術の例を知ることができました。

(生徒の感想から)量子力学の具体的な内容が書かれている本はなかなかありませんでしたが、タンパク質の立体構造を見たり、物質をとらえている様子を放射光で観察して、グラフィック化した図を見たりしたのはとてもおもしろかったです。一番驚いたのは、放射光の精密加工への応用で、この技術を応用すれば、身の回りの電子機器がもっと小さくなるかと思うと感動的でした。


 J社会基盤学  東京大学大学院工学系研究科  東畑郁生 先生

工学部の中の社会基盤学についてのお話を、「地球と人間の共生」をテーマに講義していただきました。

(生徒の感想から) 印象に残っているエピソードは「液状化現象」で、このことが原因で建築物の倒壊が起こったり、農作物を育てるのに役立ったりすることがわかり、正負の両面の部分を知ることができました。これからは、世界に目を向け、個々人の能力を高め、夢を抱いて国際社会に働きかけ、貢献して行きたいと感じました。日本人であるという自覚が必要だとも気づかされました。


 K建築工学 東京工業大学大学院総合理工学研究科 元結正次郎 先生

建築学は、様々な学問を網羅しているということを、分かりやすく説明してしてくださり、リラックスしていろんなことが学べました。

(生徒の感想から)数学や物理の学問だけでなく、人間観察も非常に大切だということを聞いたときは正直とても驚きました。また、自動車などとは違い、受注生産なので、実験はすごく困難なのでシミュレーションの重要性が目立つということが分かりました。美しさ・安全性・快適性の3つのバランスがきれいにとれてはじめて建築だということを知り、これからはそのことを忘れないようにしたいと思いました。


 L情報工学 名古屋工業大学大学院工学研究科  加藤昇平 先生

今はコンピュータのない世界は考えられないほど世界にコンピュータがありますが、講義を受けて、さらに情報の大切さが分かりました。

(生徒の感想から)例えば、年月が経るにつれてだんだんロボットも進化して行き、ついにはコミュニケーションもとれてしまうことに驚きました。心理に基づくことによって感情表現ができるということが分かりました。ロボットって、奥が深いし、おもしろいなと思いました。あと人間のすごさも実感できました。情報処理をしていく上で、数学が重要だということが分かったので、数学をもっと頑張ろうと思いました。

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平成22年度 学問発見講座