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「学問発見講座」が実施されました。

平成211127日(金)に、2年生を対象に「学問発見講座」を実施しました。この講座は、大学から先生方をお招きし、学部・学科に関する講義や研究の内容紹介などをしていただくことで、進路選択に向けて生徒の意欲を高めていくことをねらいとして毎年行っています。本年は13分野の先生方から、学部や学科、研究内容等について専門的で高度な内容を興味深く講義していただきました。

講 座 の 紹 介 講座の様子


 @人文学   金沢大学人間社会研究域  宮下博幸 先生

世界のことばの構造面に注目し、その多様性と共通性について話していただきました。

(生徒の感想から) 世界の国の数は約200カ国しかなく、同じ言語を使っている国もたくさんあるのに、6000語もの言語があることを知り、驚きました。また、発音の仕方だけで10種類あることを知り、実際の発音も聞くことができ、興味深く楽しい講座でした。私も英語以外でいくつか知っている言語があるので、自分の知識と照らし合わせてみたり、新しい発見をしたりできたので、この講座を選んでよかったです。


 A教育学1  福井大学大学院教育学研究科  柳澤昌一 先生

新しい学習の実現に取り組むために大きく変化してきている教師教育の実践について話していただきました。

(生徒の感想から) カントの思想や福沢諭吉の「学問のすすめ」を参考に、今後の学校教育のあるべき姿についての話をしていただき、「自分たちで自分たちの社会を設定する」という理想を実現させるために必要な教育を見直さなければならないことの重要性を初めて認識した。私は教師になることを目指しているが、新たな時代に必要な新たな教育方法というものを大学で学び、それを生かしていくことの必要性を感じた。


 B教育学2  京都大学大学院教育学研究科  佐藤卓己 先生

「世論」とは何か、「世論か輿論か」について、メディア史の視点から考えていくお話をしていただきました。

(生徒の感想から) 「アッシュの同調実験カード」や「バンドワゴン効果」についての話を聞き、世論調査の結果が、必ずしも人々の意見が反映されているわけではないことを知った。私たちは、今高校で受験に必要な勉強をしているが、それは大学に合格するためにしているだけではなく、自分の意見を作り上げるためでもあると思う。メディアに左右されて無責任な意見を言うのではなく、責任の持てる意見を持つことが大切だと思う。


 C心理学   京都大学大学院教育学研究科  皆藤 章  先生

目に見えないこころの世界をどのような方法で探求していくかについて話していただきました。

(生徒の感想から) 心理学では、時として答えが出せないような問いかけをされることがある。その問いは、世の中の不条理によるものであり、自分ではどうすることもできない場合がほとんどだが、そのような事例について時間をつくり考えてみることで、心理学の難しさや可能性を感じることができ、「心理学」という学問に対する興味がより一層深まった。


 D法学    新潟大学法科大学院  西野喜一 先生

法学部で学ぶ学問の内容やその魅力、卒業後の進路について話していただきました。

(生徒の感想から) 法学部では難しいことばかり勉強したり、六法全書を全部覚えたりしなくてはいけないと勝手に考えていましたが、実際に勉強する解釈法学などは、すごくおもしろそうでした。先生のお話を聞いて、これまでよりもずっと法学というものに興味がわき、法学部で学びたいという気持ちも高まりました。


 E経済学   福井県立大学経済学部  服部茂幸 先生

サブプライム金融危機を取り上げ、アメリカの経済政策のどこに間違いがあったかについて話していただきました。

(生徒の感想から) 今回の講座で、いつもテレビでやっていた「サブプライムスローン」がどういうものであるかがよくわかりました。この金融危機が起こった原因に、資本主義の変貌が関係しているということを聞き、私が思いもよらなかったことから危機に発展していたので、大学に入ってもっと深く学んでいきたいと感じました。


 F医学(医学)   福井大学医学部  吉田好雄 先生

体の中にある癌を光らせて診断するPET診断について、婦人科の病気を中心に話していただきました。

(生徒の感想から) 卵巣癌の研究やPETの話などを通して興味深いことをたくさん学びました。手術の映像は生々しく、自分にできるか不安に思いましたが、高度な技術を見ていると、医学はやっぱりすごいと思いました。また、患者と関わる際にコミュニケーション力も大切だと学び、思いやりをもってみんなのために働ける医師を目指したいと思いました。


 G医学(看護学)  福井大学医学部  長谷川智子 先生

看護学科で学ぶ内容と、授業で行われるフィジカルアセスメントについて、心臓を用いて体験授業をしていただきました。

(生徒の感想から) 看護師を志望する私にとって、ずっと気になっていた国家試験受験後のことや、合格率についてなど、多くの情報を与えてくださったので、私のこれからのビジョンがはっきり見えてきました。これまで、医学についての話は何度かあったが、看護にしぼった話は聞けなかったので、私にとってとても有意義な時間となりました。


 H薬学    金沢大学医薬保健研究域  北垣伸治 先生

医薬品に関わる有機合成の現状について、解決すべき問題点なども含め話していただきました。

(生徒の感想から) 僕は薬学部を目指していますが、病気発症のメカニズムや薬のつくり方など、高校では深く習えないようなことも聞け、薬学に対する関心がさらに深まりました。特にタミフルの話はとてもタイムリーで、あまり薬学に触れる機会のない僕たちにとって、構造や働くしくみは知らないことばかりで、新鮮でした。


 I物理工学  名古屋大学大学院工学研究科  井口哲夫 先生

量子の世界がもつミクロなエネルギーの姿と、それらが身近な生活にどのように役立っているかについて話していただきました。

(生徒の感想から) 僕は今回の講義を聞くまでは、物質を構成する最小の粒子は、中性子や陽子などの素粒子だと思っていましたが、その素粒子を構成するクォークという粒子があることを知って驚きました。また、核分裂や核融合によるエネルギーは、未来をつくっていく重要なものであるということも理解できました。


 J電気・電子工学  福井大学大学院工学研究科  茂呂征一郎 先生

電気・電子工学分野における基礎的な分野と、実生活や自然界との関わりについて話していただきました。

(生徒の感想から) 今回の講義で、現在ごく普通に使用している携帯電話やパソコンなどの電子機器と深く関わっている電気・電子工学分野について知ることができました。また、IT技術の発達には、電子回路技術の発達が必要不可欠だということも知りました。この技術のさらなる発達で、現在のIT技術では不可能なことを可能にできるかも知れないと思うと、とてもワクワクします。


 K建築工学 東京工業大学大学院総合理工学研究科 元結正次郎 先生

大学での学問内容の紹介と、建築工学における美しさ・機能性・安全性に関わる研究内容について話していただきました。

(生徒の感想から) 建築ということに関して、私は「建物をつくる」という大ざっぱなイメージしか持っていませんでした。今回の講義で、建築には「美しさ」、「快適性」、「安全性」の3つのことが必要だとわかりました。また、コンピューターシミュレーションは、仮定や仮説に基づくものであり、過去の経験などと結びつけて考えていくことが大切であることも学びました。


 L情報工学  名古屋工業大学大学院工学研究科  伊藤英則 先生

ソフトウェアとハードウェアの簡単なメカニズムと、研究室で開発された技術とシステムについて話していただきました。

(生徒の感想から) 自分が志望している分野について、基礎知識からわかりやすく教えてもらえました。情報工学というものが、ただ数学や物理学だけによる堅い分野ではなく、様々な分野と関わりながら未来の生活に反映していく分野だということを、改めて感じることができました。ぜひこの道に進みたいと実感できる講座でした。

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