藤島高校校歌について

本校校歌は昭和31年(1956年)11月に制定されました。

作詞は戦後長きにわたって福井市長を務め、参議院議員でもあった、本校OBの熊谷太三郎氏、作曲は東京芸術大学音楽部長を務め、数多くの学校の校歌を作曲しておられた下総皖一(しもおさかんいち)氏です。

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(なお、歌詞の意味については歌詞の後ろの注を参照してください)


藤島高校校歌

一、越(こし)の三川(さんせん)あつまりて 日本海をさすところ

  清き泉の玉と湧く 福井のほとり 地をしめて

  いそしむ我ら若人(わこうど)の 夢はるかなり 白山連峰

二、ときはの森の足羽山 ふもとに眠る橋本が

  新しき世を迎へむと 若き魂かたむけし

  明道館の流れくむ 校風とはに光あり

三、庭にしたしむプラタナス 緑たけつつ年ふれば

  戦火の跡の今いずこ 甍(いらか)つらねて栄えゆく

  郷土にわれらうち立てむ 祖国みちびく新精神


  • 越の三川→福井平野を流れる九頭竜川、日野川、足羽川のこと

  • 福井→福井城址に残る「福の井」のこと

  • しめて→「占めて」

  • ときは→永遠に変わることのない岩→永遠に変わらないこと

  • 橋本→本校第2代校長・橋本左内先生のこと、足羽山のふもと「左内公園」に墓所がある

  • 明道館→本校の前身である福井藩の藩校のこと

  • とはに→「永遠に」

  • プラタナス→スズカケノキ科の植物のこと、花言葉は「天才」「非凡」「好奇心」、本校の校内に植えられている

  • たけつつ→「長けつつ」

  • ふれば→「経れば」

  • 戦火→昭和20年7月19日のアメリカ軍による空襲で、福井市の損壊率は84.8%に達したと言われる

  • 甍つらねて→多くの家が建ち並んでいる様子、甍は「瓦の屋根」のこと